魚を焼こうとしたとき、「煙が出る」「皮がくっつく」「後片付けが大変」そんな理由で敬遠していませんか?
とくに仕事や子育てにお忙しい家庭では、手間がかかる魚焼きグリルはハードルが高い存在かもしれません。
ですが、使い方のコツさえ押さえれば、グリルは手軽にプロの味を再現できる最強の調理器具になります。
この記事では、飲食業歴20年、魚料理を専門に10年以上携わってきた筆者が、家庭用魚焼きグリルを使って「失敗せずに美味しく焼ける方法」と「後片付けがラクになるコツ」をお伝えします。
忙しい毎日でも美味しく魚を焼きたい!
もっと手軽に家庭で本格的な焼き魚を食べたい!
といった方は是非ご覧ください。
魚焼きグリルって、実はこんなに便利!

グリルは“焼き”に最適化された器具
魚焼きグリルは「上火・下火」両方から直火で加熱するため、オーブンやフライパンよりも短時間で香ばしく焼き上がるのが特徴です。
特にアジ、サバ、サンマなど青魚の旨味や脂を引き出すには、グリル調理が最適です。
魚を美味しく焼くための下準備とポイント
1. 魚は“焼く30分前”に冷蔵庫から出す
冷えたままの魚を焼くと、中心まで火が通る前に表面が焦げてしまいます。
焼く前に常温に戻すことで、均一に火が入り、ふっくらと焼き上がります。
2. 水分はしっかりふき取る
魚の表面に余計な水分が残っていると、焼いている最中に蒸気がこもり、皮がパリッと仕上がりません。
キッチンペーパーで表面を丁寧に拭き取るのが、美味しさへの第一歩です。
3. 焼く直前に塩をふる
塩は早くふりすぎると、魚から余分な水分が出てベチャッとした仕上がりに。
焼く直前に軽く塩をふることで、旨味を閉じ込めてパリッと焼けます。
【プロの視点】
魚焼きグリルは効率的に魚を焼いていくための優れた調理器具です。
その中で火の入りを邪魔する存在が表面に付いている水分です。
上に紹介させていただいた3点をまずは注意していただく事は美味しく魚を焼く第一歩です!
魚焼きグリルの種類と特徴を知っておこう
両面焼きグリルと片面焼きグリルの違い
タイプ | 特徴 | 焼き時間 | 手間 |
---|---|---|---|
両面焼きグリル | 上下同時加熱、裏返す必要なし | 約6〜8分 | 簡単 |
片面焼きグリル | 上からのみ加熱、途中で裏返す必要あり | 約10〜12分 | 少し手間 |
ご家庭のグリルがどちらのタイプかを確認して、焼き方を調整しましょう。
プロが実践!グリルでの焼き魚テクニック

アルミホイル or 焼き網?焼き方の選び方
- 皮をパリッと焼きたい場合:網に直接のせる
- 後片付けをラクにしたい場合:くしゃくしゃにしたアルミホイルの上にのせて焼く
私は皮がパリッとしっかり焼けてるほうが好きなので網で直接焼いてます。
アルミホイルを使って焼く場合はくしゃくしゃにすることで魚がべったり張りつきにくくなり、掃除も簡単です。
焼き加減の目安
- 皮が弾けて脂がジュワッと出始めたら裏返しのサイン(片面グリルの場合)
- 表面がこんがり色づき、箸を入れたときにふっくら割れる感触があればOK
基本的には中まで熱くなってればオッケーです!
私たちプロは鉄の串を魚の一番厚みのあるところにさしてみて、抜いて鉄の串が
熱くなっているか「芯温」を確認しています。
焼いたあとの“後片付けがラクになる工夫”

グリルは「掃除が面倒」という印象が強いですが、少しの工夫で格段にラクになります。
1. 受け皿に水を張る(片面焼きタイプ)
水を張ることで、脂が落ちても煙が出にくく、焦げ付きも防止できます。
これは絶対やってください。受け皿が焦げてしまうとさらに掃除が大変です。
2. グリル専用の「使い捨て受け皿シート」を使う
市販のグリル用シートを敷けば、油汚れが格段に少なくなり、後片付けが劇的にラクに。
3. 焼き網は熱いうちに洗う
焼いた直後は油が柔らかく落ちやすいので、冷める前に洗うのが鉄則。ぬるま湯で流すだけでも汚れが取れやすくなります。
キレイ好きな方はアツアツのうちに油汚れ専用の洗剤をかけておけば洗うのがかなり楽になりますよ。
グリルで焼くと本当に美味しい!おすすめの魚3選
① アジの開き

塩味と脂のバランスが絶妙。焼くだけで満足度の高い一品。
② サバの塩焼き

脂がのった旬のサバは、皮目がパリッと焼けるグリル調理と相性抜群。
③ カマス

皮が薄く、上品な味わい。あまりクセがないので万人向け。
焼き魚についてはこちらの記事も見てみてください

まとめ|魚焼きグリルは“家庭の最強ツール”
「煙が出る」「後片付けが面倒」「上手く焼けない」
そんなイメージを持たれがちな魚焼きグリルですが、実はちょっとしたコツで劇的に使いやすくなる調理器具です。
慣れればグリルで焼いている最中に他の料理を作ったりと効率よく調理を進めることもできると思います。
プロの現場でも「火の入りが早い」「香ばしさが出る」としてグリルを活用する場面は多くあります。
ぜひ一度、ご家庭のグリルで魚を焼いてみてください。今までよりずっと、魚料理が楽しく、身近なものになるはずです。
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