焼くだけじゃない!魚料理歴10年の料理人が教える「焼き魚の基本」

魚料理レシピ

こんにちは!
料理人歴20年、魚料理人歴10年以上の魚料理人シンゴの「サカナログ」です。

今回は、焼き魚の基本」についてお話します。
「ただ焼くだけでしょ?」と思う方も多いかもしれませんが、実は魚の焼き方ひとつで味は劇的に変わります。

今回は、料理が得意でない方でも美味しく焼けるように、フライパン・グリル両方に対応した方法とプロならではのコツをお伝えします。

■ 焼き魚って難しい?実はそうでもない

焼き魚と聞くと、

  • 魚焼きグリルを使うのが面倒
  • 焦がしたことがある
  • 臭みが気になる
  • 後始末が大変そう

…そんな理由で避けていませんか?

実は、下処理さえきちんとすれば、焼き魚はとてもシンプルな料理です。

  • 調味料:ほぼ不要
  • 時間:片面5〜7分ずつ
  • 道具:フライパンでもOK

誰でも家庭で簡単に、そして本当に美味しい焼き魚ができます。

■ 初心者でも簡単!焼き魚に向いている魚3選(スーパーで買える)

初心者向けにおすすめの魚は以下の3つです。塩味がある程度ついているので焼くだけでオッケーです!

◎ サバ(塩サバが便利)

  • 脂がのっていてジューシー
  • 塩味付きのものなら味付け不要
  • 焦げやすいので火加減に注意
  • 冷凍のものでもオッケー!その際は焼く前日に冷蔵庫で解凍してください

◎ 塩鮭(甘口か中辛がオススメ)

  • こちらも塩味付きなので焼くだけ
  • 余ったらほぐしておにぎりの具等に再利用できる
  • フライパンでも美味しく焼ける

◎ ホッケ(干物が便利)

  • こちらもまた塩味付きなので焼くだけ
  • 身がふっくらしていてボリューム満点
  • 両面焼くのが基本

■ 焼く前の下処理が美味しさを左右する

焼き魚を美味しくするためには、焼く前の一手間が超重要です。

● ポイント①:水分を取る

魚の表面の水分をキッチンペーパーでしっかり拭く
にじみ出ている水分には臭みがあります。
これをしっかり取ってあげるだけで臭みがぐっと減り、皮もパリッと焼けます。

● ポイント②:皮目に包丁を入れる(切れ目)

厚みのある魚(ホッケやサバなど)は皮に浅く1〜2本切れ目を入れると、
火の通りが均一になりますし、皮が縮まず美しく焼き上がります。
鮭の切り身などの割と身の薄い魚はそのまま焼いて大丈夫です。

■ 調理法①:フライパンで焼く(手軽&後片付け楽)

◆ 用意するもの

  • フライパン
  • クッキングシート or アルミホイル
  • 油(サラダ油orごま油orバター)

◆ 手順

  1. フライパンにクッキングシートを敷いて油をひく
  2. 中火で皮目から焼く(5〜6分)
  3. 焦げ目がついたら裏返して中弱火で焼く(4〜5分)
  4. 両面がこんがりしたら完成

🔸※クッキングシートを使うと、皮がくっつかず、香ばしく焼けるのでおすすめ!

◆フライパンで焼くメリット、デメリット

まずフライパンで焼くことのメリットは美味しそうな焼き色が付けやすいということがあげられます。
なので身が薄い魚にオススメです。高温に熱したフライパンで一気に焼き色をつけられるのはメリットの一つですね!

逆にデメリットは、慣れるまで火加減が少し難しいのがあります。
火が弱すぎると美味しそうな焼き色がつかないですし、強すぎると中まで火が入る前に焦げてしまったり。

フライパンで焼く時はこのようなことを頭に入れておいてください。

シンゴのオススメフライパンはこちら

■ 調理法②:魚焼きグリルで焼く(より香ばしくプロっぽく)

◆ 手順

  1. グリルを3分ほど予熱する(強火)
  2. 魚を皮目を上にして入れる
  3. 皮がパリっとするまで中火〜強火で焼く(6〜8分)
  4. 裏返してさらに4〜5分焼く

🔥ポイント:
グリルは火力が強い分、目を離さずに途中で確認しましょう。
アルミホイルを敷くと掃除も楽になります。

◆魚焼きグリルで焼くメリット、デメリット

魚焼きグリルで焼くメリットは、ふっくら焼けるというのがあります。
強火で均一に火が入っていくので身が厚い魚にオススメです。

逆にデメリットは身の薄い魚にこんがりした焼き色を付けたい場合は、
火が入りすぎる可能性があるということです。

身が厚い魚を焼く時は、魚焼きグリルを使った方がしっとり焼けると頭に入れていておいてください。

■ よくある失敗とその対策

よくあるミス原因対策
焦げる強火すぎ・油なし中火でじっくり焼く、クッキングシートを使う
生焼け火が弱すぎ・厚みがある
焼き時間が短すぎる
切れ目を入れる、裏表しっかり焼く
くっつくフライパン直焼き
焼いてる最中さわりすぎない
クッキングシート or フライパン用ホイル

■ ちょっとしたアレンジも紹介

◎ 仕上げに醤油+バターでコクを出す

焼き上がりに少量の醤油とバターをのせるだけで、まるで和食屋の味!

◎ 柚子胡椒やすだちを添える

脂の多い魚には、さっぱりした薬味や柑橘が相性抜群

■ 焼き魚をもっと楽しむ!副菜やお供も紹介

  • ご飯+味噌汁+漬物の和定食スタイル
  • 焼き魚+おろしポン酢でさっぱり居酒屋風
  • 焼き魚のほぐし身を使って混ぜご飯やおにぎりにもアレンジ可

「焼いて終わり」ではなく、食べ方のバリエーションを広げると、飽きずに魚を楽しめます。

■ まとめ:焼き魚は“手軽に極められる”魚料理の基本

  • 魚の選び方と下処理が大事
  • フライパンでも十分美味しく焼ける
  • 焼く順番・火加減・切れ目が味を左右する
  • 焼き魚こそ、料理人の基本

最初は難しく感じるかもしれませんが、コツをつかめば毎日の食卓で活躍してくれる強い味方になります。
今回は塩味が付いている魚をオススメしてますが、もちろん自分で塩加減を調整して焼く楽しさもあります。
塩も色々な種類がありますし、おつまみにも食事の主役にもなれる焼き魚を是非マスターしてみてください。

🐟 本記事で紹介した魚焼きのコツまとめ

味変や薬味で飽きずに楽しもう!

塩サバ・塩サケ・ホッケは初心者向き

皮目から焼く・切れ目を入れる

フライパンならクッキングシートが便利

火加減は中火でじっくり

身の薄い魚はフライパン、厚い魚はグリルで



ご質問や「この魚はどう焼けばいい?」などのコメントもお待ちしています!
読んでいただきありがとうございました!

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